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高齢者が心の健康を維持するための”3つのポイント”

    
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高齢者が心の健康を維持するための”3つのポイント”

“「高齢者」は65歳以上の人のこと。”

これは世界保健機関(WHO)によって定義付けされているものですが,定義付けすることによって各国の保健データを分析することに役立てているようです。

しかし,実際に65歳の人をみてもまだまだ若々しく生活されている方も多くいらっしゃいます。

この記事をお読みの方の中にも,「高齢者なんて思ったことはない」という方も少なくはないでしょう。
人生100年時代と言われていますので,65歳と言ってもまだまだ長い人生の途中です。
年を重ねたとしてもいつまでも心の健康は維持しておきたいものです。

はじめに

そこで今回は,どのように生活すれば心の健康を維持することができるのか,さまざまなデータをもとにして記事にしてみました。

ぜひお役立ていただければと思います。

自分を「高齢者」だと感じずに元気に生活するには

65歳で「高齢者」だと言っても,まったくそのように見えない方も多数いらっしゃいます。特に近年では,そのような傾向が強くなってきたようにも感じます。

実際,高齢者と定義される65歳に到達しても,自分のことを「高齢者」だと感じずに過ごしていらっしゃる方も多いのです。

1 自分を「高齢者」だと感じずに生活している人は多い

2014年(平成26年)に内閣府で行ったアンケート調査に興味深いものがあります。
「あなたは自分を高齢者だと感じていますか」といったものであり,60歳以上の方々に対して行った意識調査でした。
(※内閣府 平成26年度 高齢者の日常生活に関する意識調査結果 第2章 調査結果の概要 8 その他

回答した約4,000人の中で「はい」と答えた割合が43.4%,「いいえ」と答えた方が51.3%となっています。
この調査結果を見ても,自分自身が「高齢者」だと言われてしまうことに対して,疑問を持ちながら生活されている方の多いことが分かります。

2 自分を「高齢者」だと感じずに生活している人の特徴

この意識調査をもう少し深掘りしてみていきたいと思います。
「はい」,つまり自分自身が高齢者だと感じていると答えた方の年齢を見てみると,次のようになっています。

  • 75歳~79歳:66.2%
  • 80歳~84歳:78.7%
  • 85歳以上:85.6%

年齢が高くなるにつれて「高齢者」だと感じる方が増えてくることが分かります。
ただ,それでも一定の割合で,「いいえ」と答えた方がおられることもお分かりになるのではないでしょうか。
その他にも,「はい」と答えた方の特徴として,このようなことも分かっています。

  • 単身世帯:54.3%
  • 仕事はしていない:53.6%
  • 健康状態が「良くない」:70.2%
  • 要支援・要介護:80.3%

自身が「1人暮らし」「仕事の有無」「健康状態」「介護状態」といった要因によって,高齢者だと感じるようになることが分かります。
つまり,このような状態を避けることが,心の健康を維持するための秘訣であると言えるのではないでしょうか。

心の健康を維持するために大切な3つのポイント

  • 孤独を避ける
  • 仕事ややりがいをみつける
  • 健康状態を維持する

上記でご紹介した意識調査の結果から,心の健康を維持するためのポイントとして,3つにまとめることができます。

順番にご紹介していきましょう。

1 孤独を避ける

孤独になることによって,社会との繋がりが薄くなってしまいがちになります。
もちろん配偶者との死別や子供の独立などによって,1人暮らしになることを避けることが難しいケースも多いでしょう。
ただ,そのような場合でも,自治会活動など近隣と関りを持つことによって,孤独を避けることは可能です。

どうしても社会との繋がりがなくなると年を重ねるごとに不安を感じるようになりますので,何かしら関りを見つけておくことは大切になるでしょう。

2 仕事ややりがいをみつける

働くことはそれ自体が生きがいに繋がることになります。
収入を得続けることによって,自分に対する自信にもなるでしょう。
また,仕事ではないとしても,ボランティア活動やサークル活動など,自身に対する役割を見つけておくことでも大きな生きがいにすることができます。

社会に求められているという意識は,それだけで心の健康に繋がるものだからです。

3 健康状態を維持する

上記の意識調査を見てもお分かりの通り,健康に過ごす方はそれだけで高齢者と感じずに生活できていることが理解できます。
ただ,高齢になるとどうしても身体の衰えが始まり,病気や身体の不自由が現れるようになります。

しかし,そのような場合でも,かかりつけ医に頼ることや,積極的に介護サービスを利用することでも自立した生活を継続することができます。
病気や介護状態になったとしても,自立した生活を営むことが,心の健康の維持に繋がるものであると言えるでしょう。

まとめ

「高齢者」だと感じずに生活している方の特徴を探っていけば,どのように生活していけばいいのか見えてきます。
この3つの取り組みを意識しておくことによって,心の健康を維持しながら生活を営むことができるでしょう。

  • 孤独を避ける
  • 仕事ややりがいをみつける
  • 健康状態を維持する

人生は100年時代です。

社会の繋がりを持ち,医療や介護サービスとうまく付き合いながら,工夫して生活していくことが大事であると言えるのではないでしょうか。

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