”二酸化炭素を減らす” はじめの一歩
はじめに
環境問題の対策は生活の中でできます。
特に,地球温暖化の原因とされる二酸化炭素は私たちの日常生活を見直すことで,その排出量を削減することができるのです。
今回は,無理なく続けることができる二酸化炭素排出量の削減方法を紹介します。
あなたは,このブログ読むことで,二酸化炭素量を減らす具体的な方法を得ることができます。
ゴミの焼却を減らす! 3R活動でゴミを削減
モノを燃やすと二酸化炭素が発生します。ゴミは生活すれば出るものであり,ゼロにすることは難しいでしょう。
しかし,減らすことはできます。ゴミを減らすことができれば,二酸化炭素排出量も比例して減るのです。
ゴミを減らすために考えらえられた活動が3R活動です。
3Rとは,・・・
・Reduce(リデュース・ゴミを減らす)
・Reuse(リユース・そのまま再び使うこと)
・Recycle(リサイクル・作り変えて使うこと)
の頭文字である3つのRをとっています。
ゴミを減らすためには,ゴミそのものを「減らす」ことReduce(リデュース)が,一番簡単でしょう。
生活の中では,マイボトルを使用してペットボトルなどの容器ゴミを減らすことや,レジ袋をもらわずにマイバッグを持参することも減らすことにつながります。
また,当然のことではありますが,ゴミは不要になり捨てられたときに,はじめて「ゴミ」という名前になります。
使われているときには,「ゴミ」ではありません。その人にとっては「ゴミ」であっても,他の人の手に渡れば「ゴミ」でなくなる可能性もあるのです。
日常生活でできるReuse(リユース)は,お下がりとして次の使い手をみつけることなどが挙げられます。
Recycle(リサイクル)は,作り変えて再び使うことです。ペットボトルをゴミとして捨てず資源ごみとすることで衣類や繊維に生まれ変わらせることができます。日常生活では,リサイクルされた製品を積極的に使うことも活動の一環です。
参考URL: https://www.3r-suishinkyogikai.jp/intro/3rs/
車の使い過ぎを減らす! カーシェアリング
車から排出される排気ガスは大気汚染の原因です。さらに車は二酸化炭素を排出します。
日本が排出している二酸化炭素の総量の約20%は運輸関係から排出され,さらにそのうち90%は車から排出されています。
近年では,環境に優しい運転の仕方やエコカーも登場しています。
カーシェアリングは,ひとつの車をみんなで使うことをいいます。必要なときに必要なだけ車を使うことで二酸化炭素の排出量を無理なく減らすことができます。
カーシェアリングは,レンタカーのように好きな車を好きなときに借りるというイメージではなく,ひとつの車を会員同士で使うというイメージです。レンタカーのように使うたびに手続きが必要ではなく,無人対応で24時間利用できるためレンタカーよりもマイカーに近い感じで利用することができます。
環境問題のことを考えれば,マイカーを手放すことが,最も二酸化炭素排出量を減らすことにつながります。
しかし,マイカーをなくすと不便になりストレスを感じることもあるでしょう。
カーシェアリングは,無理をせずに生活の中で二酸化炭素を削減できる対策としても適しているでしょう。
電気使用量を減らす! 古い家電の買い替え
発電は多くの二酸化炭素を排出します。二酸化炭素排出量の総量のうち約40%はエネルギー転換部門が占めています。
エネルギー転換部門とは,火力発電による発電です。太陽光発電や風力発電は二酸化炭素をほとんど排出しません。
たくさんの電気を使えば発電をして多くの電気を作らなければなりません。つまり,多くの二酸化炭素を排出することになるのです。日常生活で電気の使用量をおさえることは二酸化炭素の排出量削減にもつながります。
最近の電化製品は,省エネ対策が豊富に施されています。古い家電の中には特定フロンを使用しているものも多く,オゾン層にも負担をかけている可能性があります。消費電力が多い古い家電を新しい省エネ家電に買い替えるだけでも二酸化炭素量は削減できます。
参考URL:https://www.energia.co.jp/kids/kids-ene/learn/environment/co2.html
SDGs目標12「つくる責任つかう責任」とは
SDGsの目標12には「つくる責任つかう責任」があります。
つくる責任は,売れることだけを追求したモノづくりではなく,持続可能な資源や方法を使って地球にやさしいモノづくりをする責任です。
つかう責任は,便利で安いモノだけを追求した購買行動ではなく,持続可能な生産方法によって作られたものを選ぶことで,持続可能な社会を維持する責任をもつということです。
今回紹介した3R活動やカーシェアリング,家電の買い替えは消費者として「つかう責任」を果たす具体的な方法です。
最近では多くの企業が「つくる責任」を意識したモノづくりをしています。そして,その目印としてエコマークやバイオマスマーク,再生紙使用マークなどが商品につけられています。
さらに「レインフォレストアライアンス認証」や「ASC認証」は,持続可能な生産や製品づくりをしている作り手を守るための認証です。
これらの表示は,商品をつくる責任を果たしている商品選びや実行している企業選びの助けになります。
まとめ
二酸化炭素は目に見えないため排出していても実感することが難しいかもしれません。
しかし,私たちは日常生活の中で,二酸化炭素を排出していることは,疑いのない事実なのです。
あなたが「買い物をするときにエコマークを探してみよう。」と思ったり,「捨てようと思ったものをフリーマーケットに出してみようかな。」と行動したりする「小さなエコ活動」の積み重ねが,二酸化炭素を減らすという大きな結果を生み出すのです。