デジタル化することで変わる “地方での仕事選び”
はじめに
地方へのイメージというと,「不便」とか,都会よりも「仕事や収入が少ない」というマイナスイメージを強く持っている方が多いと思います。
しかしデジタル化の流れが地方にも影響を与えるようになった現代では,これらのマイナスイメージを払拭することも十分可能になってきました。
今回は,地方がデジタル化することで変わる,暮らしやすさと収入格差という視点でお話ししていきます。
デジタル化が進むことで地方暮らしが快適で便利になる?
マイナンバー制度が本格的に導入されると,地方ではネットワーク分離やセキュリティの強靱化など,自治体内部のシステムの強化が図られていくことが予想されます。
つまり,地方のデジタル化の動きが活発になることで,そこに住む住民や地元に根ざした企業・大学などの利用者が,便利に暮らすことができたり,快適な環境で研究したり,働いたりすることができる環境づくりを受けることができる可能性が今まで以上に広がってくるわけです。
また,マイナンバーカード制度が導入されて大きく変わることといえば,行政手続きの一部がコンビニで行えるなど簡便になることでしょう。つまり,住民票や戸籍謄本などの書類の発行がデジタル化したことで,わざわざ町役場に行かなくても手続きできるようになるわけです。
インターネットを利用して地方で高収入を得ることが可能
しかし,地方自治体がデジタル化を導入することで便利に暮らせるようになっても,収入が少なくては,経済的に余裕のある生活をすることは難しいでしょう。
では,民間給与や平均年収の調査結果から,都会と地方の経済的な格差を見てみましょう。
令和2年9月に国税庁が公表した「民間給与実態調査」によると,日本人の平均年収は436万円という結果でした。
さらに「doda」が公表した「平均年収ランキング」によると,東京都が最も平均年収が多く,444万円だったのに対して,山形県では358万円,沖縄県では348万円と明確な格差があることがわかりました。
このように住む土地による収入格差は,これまで一定程度は仕方がないものと考えられていましたが,インターネットが普及したことで,職業や働く場所を制限されることがなくなり,格差が縮まってきたり,比較的多くの収入を得ることができたりすることができるようになりました。
これは大変喜ばしいことですね。
注目されているインターネット上の職業・・その条件
現在は,地方においてインターネット上で仕事をする職業は少数ですが,これから一層デジタル化の流れが進むことで,地方でも都会と同様の収入を得ることが可能になってくることは間違いないでしょう。
では,実際にどのような職業があるのか,検索サイトで「地方でもできる職業は?」を検索すると,以下のような具体的な職業名がヒットします。
- データ入力・文字起こし
- プログラマー
- Webデザイナー
- イラストレーター
- ブログ・アフィリエイト
- ネットショップ
- 講師
- サロン経営
- 動画配信
でもその前に,インターネットを使った地方で行うのに適した職業の条件を示しておきます。
具体的な職業名も,この条件に沿っていないと継続的な収入を得ることは難しくなります。
そう,はじめに条件ありきなのです。
本ブログカムイランド「学ぶログ」の「この令和時代に,私たちはどのように働いたらよいのか?」を参照してください。令和の時代に仕事を選ぶうえで配慮すべき条件として,8つの項目をあげておきましたので参考にしてください。
⑴在庫を持たない (赤字リスクがない)
⑵利益率が高い (90%以上の利益率)
⑶初期投資と経費が安い(初期投資が10%以内)
⑷年間で安定した売り上げがある
⑸場所問わずどこでもできる(自宅の部屋とか)
⑹好きなことや情熱をビジネスにできる
⑺仲間不要で一人でできる
⑻自動化できる(ストック収入にもなる)
出典:大野まさひろメディアroom「この令和時代に,私たちはどのように働いたらよいのか?」
つまり,具体的な職業から自分が好きな職業を選別する前に,まずするべきことは,この条件に沿っているどうかを測ることです。これらの条件は,これからの令和の時代にも適した仕事といえるからです。
まとめ
デジタル化が進むことで,地方自治体はスムーズな業務を行うことができ,地方に住む住民や地域密着型の企業や大学に通う,あるいは働く人は過ごしやすい環境を整えることができます。
これまでは「地方は収入が減る」という負のイメージを抱かれやすかったのですが,誰しもが手軽にインターネットを利用できるようになった令和の時代においては,職業や働く場所を制限されることがなくなり,多くの収入を期待することができるようになりました。ただ,インターネットを使った「地方でできる仕事」に安易に飛びつくのではなく,その条件をよく吟味し,動機付けをすることが不可欠です。