生活に生き甲斐を感じ,老後の不安を取り除く”3つの取り組み”
はじめに
老後に不安になる要素として,つぎの3つにまとめられます。
- 健康不安
- 孤立不安
- 経済不安
年を重ねるごとに,衰えを感じたり,不調を感じたり,健康に対する不安は大きくなってくるでしょう。
そうした衰えの中で人との関わりが希薄になり,孤立してしまう方は少なくありません。
また以前,「老後の2000万円問題」がクローズアップされたことでも注目されましたが,経済的な不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
しかし,人生100年時代と言われる通り,退職してからもまだまだ長い人生です。中には「いまが一番楽しい!」とおっしゃる高齢の方が増えていることも確かです。
どのような生活をすれば,生き甲斐を感じ,楽しい人生を歩めるのでしょうか。
老後の生活で生き甲斐を感じるためにおすすめの3つの取り組み
冒頭に掲げました,老後の生活で不安になる「健康」「孤立」「経済」ですが,ここでご紹介する3つの取り組みを行うことによって軽減や解消させることができます。
これからご紹介する3つの取り組みは,相互に関連するものですから,同時に少しずつできる範囲で取り組んでいくことをおすすめします。
具体的な事例も取り上げながら,ご説明していきましょう。
⑴ 健康への取り組み~生き甲斐の基盤
老後の生活でもっとも基盤になるものは「健康」です。衰えを感じる中で,不安になることは当然のことだと言えます。
私たちは年を重ねる中で病気になりやすくなり,衰えていくものですから,健康を維持するための取り組みを行うようにしましょう。
具体的にできる取り組みとして,次のものが挙げられます。
- かかりつけ医・かかりつけ薬剤師を持つ
- 地域包括支援センターの場所を知っておく
- 適度な運動習慣に取り組む
- 美味しく食事を摂るようにする
- 早寝早起きを心がける
健康に対する取り組みは,病気を防ぎ,介護予防に繋がるものです。
病気を防ぐことによって,出費を防ぐことができますので,それがそのまま経済的な不安を解消させるものにも繋がります。
そのため,医師や薬剤師,また介護サービスとの関りは不可欠になります。
気軽に相談できる医師や薬剤師を持っておき,いつでも頼りにできる体制にしておくと安心です。
また,老後の不安全般を相談できる「地域包括支援センター」は地域に必ず設置されていますので,その場所や連絡先を把握しておくようにしましょう。
運動習慣は大切だといわれますが,いきなり無理に行う必要はありません。
買い物を歩いていくようにする,エレベーターではなく階段を使うようにする,毎朝散歩するようにする,ラジオ体操をするなど,できる範囲のことでも十分です。食事は「美味しい」と感じることが大切です。
栄養バランスなど大切な要素もありますが,まず美味しいものを美味しいと感じながら食べることがもっとも重要なことだと理解しておきましょう。
そして,早寝早起きをはじめ,生活リズムを構築することが,心身にストレスがかけず,生き甲斐を感じるために重要なことだと言えるのです。
⑵ 人間関係の構築~生き甲斐は人間関係から
私たちは人の中で生きていますから,生き甲斐も人間関係の中で生まれてきます。
今まで仕事一筋で生きてきた方であれば,退職を機に人間関係が希薄になってしまう方も多くいらっしゃいます。
意外にも近所に誰が住んでいるということを理解なさっていない方も少なくないのです。
早い段階から,新しい人間関係の構築に取り組んでおくことをおすすめします。
- 地域の自治会や老人会,行事,ボランティアなどへの参加
- シルバー人材センターなどへの登録
- カルチャーセンターや市民大学などの利用
- SNSなどインターネットの利用
地域のコミュニティをうまく活用することが,生き甲斐を感じるためにも,さらに安心した生活を構築するためにも重要です。
地域の自治会や老人会などへの参加は,交友を拡げることはもちろん,地域に貢献すること,安心が得られるようになるなど,メリットがたくさんあります。
まだ働けるという方であれば,シルバー人材センターに登録しておけば,今まで培った知識やスキルを活かすことができ,収入を得ることができます。
また,カルチャーセンターや行政が主催する市民大学,民間の講座などを利用することで,身体を動かしたり,趣味に取り組んだり,知識を拡げることも可能です。
そのような場所に出向くことが苦手な方であれば,ツイッターやインスタグラムなどSNSを利用して交友を拡げることもできます。
いまは高齢の方でもSNSに取り組まれている方がおられ,たくさんの方と繋がりを持つことができますので,うまく活用すると良いでしょう。
⑶ チャレンジ精神~興味を持ったことは始めてみよう!
「健康」や「人間関係」へと取り組みについてお伝えしましたが,その根底となるものに「チャレンジ」があります。
新しい生活を始めるためには,少しだけチャレンジ精神が必要です。中にはドキドキするような勇気が必要なこともあるかもしれません。
そのチャレンジ精神や勇気に苦痛を感じることもあるでしょう。億劫になってしまうことも時にはあるかもしれないのです。
しかし,どんなことでも興味を持ったことは始めてみることがおすすめです。合わなければやめてしまっても構いません。「チャレンジ」が大切なのです。
そのチャレンジの中で,本当の生き甲斐ややりがいを感じられるものに巡り合うかもしれないからです。
まとめ
老後の生活と生き甲斐についてご紹介しました。
老後に生き甲斐を感じながら生活するためには,・・・
- 健康不安
- 孤立不安
- 経済不安
といった3つの不安要素を取り除く必要があります。
そのために,次の3つを基盤として生活が大切になります。
- 健康への取り組み
- 人間関係の構築
- チャレンジ精神
老後は今までできなかったことにチャレンジできる,とても有意義な時間であることは間違いありません。その有意義な時間に生き甲斐を持って生活するために,少しだけ意識してみてはいかがでしょうか。
ぜひ記事を参考に,生活づくりに取り組んでみてください。