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棚卸(たなおろ)しをし,専門性を極める生き方について解説

    
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棚卸(たなおろ)しをし,専門性を極める生き方について解説

私は仕事の関係で教育や子育て,研究や社会人の学びを専門にしています。普段は,地方で仕事をしながら研究もしています。研究内容は別の機会に詳しく述べますが,研究の方法として質問紙調査を実施して地方の課題を明確にしたり,日々のテキストデータをコーディングしたりして,それをレポートや論文にまとめて学会で発表したり投稿したりしています。

地域で働いていて感じる漠然とした不安

さて「このまま地方で働いて平凡に人生を終わってしまうのかな。」と漠然と思っている方もいると思います。また,公務員として地域振興などの大切な役割を担っているが,「今まで以上に専門性を身に付けたい。」と前向きな考えをお持ちの方もいると思います。このような思いは特に中高年の方に多いのではないでしょうか

ということで,・・・

今日は,「地方で働きながら専門性を極めることについて」考えてみたいと思います。

何のために地方で専門を極めたいのか?


ではなぜ,地方で専門を極めたいのか・・・。それは単に競争相手が少ないからというのもありますが,もちろんそれだけではありません。都会でも地方でも専門家(スペシャリスト)は必要とされているわけで・・・。
ここでは補足的に「地方で働きながら学んでいくにはどうしたら良いのか。」「地方にいながらにして専門家として極めるのはどうするべきか。」という点について,マインドの面から言及していきたいと思います。
    
先にも述べたように,「地方で学ぶ」とか「地方で専門家として極める」という観点については,これから考える地方で専門性を習得する上で重要な観点だと思いますので押さえておいてください。ところで,ある世論調査によると,地方で専門性を身につけることに意義を感じている人の多くは,人とのつながりに魅力を感じていたり,仕事だけではない自身の生き方に繋げて捉えていたりしている方が多いそうです。

月300万円が幸せか?


最近,YouTubeやブログの記事を見たり読んだりしていると,月300万稼いだとか。年収1億円越えを目指しているという著名なYouTuberがいます。

また,巷(ちまた)では,そのような境遇を人生の目標(最終ゴール)にするかのような内容の動画や記事が氾濫していますね。昨今のこのような風潮に対して,私は負け惜しみでもなんでもなく,本当にそれが人生の目的なのかなって思ってしまうのです。

自分の人生の目的に合ったことをしよう!


私の場合,住まいが都会から遠く離れている場所だったことから,すべての人がICTを活用できる環境を整備するための情報通信のスペシャリストになりたいと考えて情報系の大学院に社会人として入りました。

人生の目的を改めて考える上で大学院への入学は大変良かったと思っています。


大学院選びについては,経済的な余裕と家族の同意があればの話ですが,無理して都会の大学へ行く必要はないと思います。私は研究内容から都会にある大学を選びましたが,始めの頃通うのが大変でした。研究したい内容さえ合致すれば,地方でも十分に研究できると思います。専門性を極めるための大学院選びについては,次の二つの点から考えてみてはいかがでしょうか。ご参考までに。

 

1.確固とした研究手法を身につける
大学院の研究内容であれば都会の課題はNGかなって思います。周辺地域の人にサーベイ調査を実施してそれをまとめたり,ある課題についてインタビューしたことをコーディングして傾向性を探ったりと方法は様々。地域の課題P→それを解決D→結果の考察C→地域貢献Aというサイクルに持ち込む(世間はPDCA流行りでもありますし。PDCAがわからない人はググってくださいね。)そして,いくつかの研究手法を身につけることがあなたに自信をもたらし,周辺の人たちからの信頼を勝ち取るという好循環をもたらします。

2.人とのコミュニュケーションを優先する
大学の先生や友達とMailやSkypeでのやり取りもいいですが,やはりFace to Faceの対話を楽しむことが大切だと自分自身の体験を振り返ってつくづく思います。論文を学会に提出した場合,査読結果が返却されてくるのに1〜2ヶ月はかかります。その際も,結果によっては教授と対面してその後の対策を練る必要が生じます。「ローマは一日にしてならず」ではありませんが,研究は継続した取り組みであることを肝に命じておきましょう。そう,「研究は一日にしてならず」なのです。

私の研究成果


私の場合,もともと地方で仕事についていたこともあり,地方で研究したことは大きな成果となりました。紆余曲折はありましたが,情報メディア学会という情報系の学会で発表したところ「最優秀発表賞」という賞を受賞することができ大きな自信になりました。

また,この時に実施した集計結果を,IBM系の分析ソフトを活用した分析コンテストへ応募したところ「準グランプリ」を受賞することができました。もちろん,研究内容は地方の課題を取り上げました。

その後もICT活用に関する地方の課題を積極的に取り上げており,人生の目的とも合致しています。

まとめ


以上,問いと回答をまとめると・・・。

問い : 地方で働きながら専門性を極めることについて

回答 :
    ①第一段階として自分の人生の目的を明確にしよう
    ②しっかりした研究手法を身につけよう
    ③経済的な負担を軽減するために地元の大学院に入学しよう
    ④周りの人とのコミュニュケーションを楽しもう(ストレス発散のため)
    ⑤研究内容は地方の課題を積極的に取り上げよう(可能であれば)  
    ⑥学会や研究会に参加して研究成果を公にしよう           
    ⑦地方の課題を専門的な観点から絶えず発信していこう

その他


地方で研究をしていると様々な人と出会い,また新たな課題も発見することがあります。とりもなおさず,それはあなたの新たな研究課題にもなり得ます。そう,あなたの研究の旅は始まったばかりなのです。

ともに地方で専門家(スペシャリスト)になりましょう!

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