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老後の人生を生き生きと過ごすために意識すべき“3つの考え方”

    
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老後の人生を生き生きと過ごすために意識すべき“3つの考え方”

はじめに

人生100年時代と言われますが,不安をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その不安とは,このようなものが多いようです。

・病気になったり介護が必要になったりしないだろうか…
・老後の生活のためにお金が足りなくなるかも…
・年を重ねるごとに生きがいを見失ってしまう…

これは厚生労働省の「高齢社会に関する意識調査」の結果によるもので,「老後の生活で不安に感じていること」の中に多かった回答です。
誰もがいつまでも元気に生活したいと考えています。
しかし,高齢になると病気になることや,介護が必要になることもあります。

介護を受けず健康に生活できる「健康寿命」は,生きている「平均寿命」と比較すると10年から15年程度短いことが分かっています。
そのため,健康のままでいつまでも生き生きと生活ができるような取り組みが,特に高齢期には求められていると言えるでしょう。

ここでは,上記の調査結果の中でも多かった,健康に対すること,生きがいに関することに焦点を当ててお伝えしていきたいと思います。

「健康」「介護」に対する不安を軽減するために・・・

私たちはどうしても年齢を重ね,身体が衰えてしまいます。だからこそ,健康に対する意識は常に高めておく必要があるように感じます。

そのポイントとして,

・健康維持
・介護予防

の2点が挙げられます。

「健康維持」というのは,病気にならない・病気に負けない身体づくりだけではなく,ストレスや不安を解消して心の健康を維持することも考えられます。

定期的に身体のチェックを行い,病気の予防や早期発見・早期治療を行うことが,健康で生活するためにはとても重要です。
また,自身においても,生活習慣・食生活の改善や,運動習慣など,健康に導くための取り組みも大切であることは間違いありません。
さらに「介護予防」は,いつまでも介護を受けず生活を続けるために,とても重要な取り組みになります。

上記でもお伝えした通り,介護を受けずに生活ができる健康寿命は,平均寿命と比較すると10年程度は短いことが分かります。
いつまでも自立した生活を行うためには,心身の機能を衰えさせないことがとても大切になるのです。

地域にある地域包括支援センターや自治体などでは,「通いの場」づくりが盛んに行われており,介護予防のためのさまざまなサービスが提供されています。
高齢者にあったトレーニングに取り組むことができ,同じような思いの仲間づくりもできることから,心身の健康維持に繋げることができるのです。

社会との繋がりを持っておくこと

今まで仕事にしっかりと取り組んできた方であれば,定年退職を迎えてしまうと社会との繋がりがなくなってしまったと感じてしまうことが多いようです。
社会との繋がりは生き生きと生活するうえでとても大切です。

厚生労働省が調査したデータを見てみても,生きがいを感じることに「友人や地域の人との交流」を挙げる割合が多く,特に70歳以上ではもっとも多い割合となっています。
社会との繋がりの重要性においては,2つの意味を持っています。

・自分自身が社会の中で生きているという実感を持てる場になる
・孤立化をなくすことができる

社会との繋がりは,自治会や町内会などの参加や,趣味や教養に対する取り組み,子供や孫とのかかわり,アルバイトやパートなど,さまざまなものがあります。

「人との繋がり」「社会との繋がり」は,とても重要なことです。そのため,老後の生活を意識して,自分がどのように社会に関わっていけばいいのか,そのイメージを描いておくことは大切でしょう。

地域に目を向けて,積極的に自治会や町内会などの活動に取り組んでおくことも一つの方法です。
また「孤立化をなくす」ためにも,社会との繋がりは大切です。
というのも,高齢者の孤独死が増加傾向にあり,大きな社会問題となっているからです。

病気によるものだけではなく,転倒骨折して立ち上がれないような状況でも生じてしまうことがあります。
高齢者世帯や高齢者の単独世帯が増えることによってそのリスクは高まりますが,地域社会との繋がりが密になっていれば避けることができるケースもあります。
自治体や町内会だけではなく,地域の商店や新聞配達などの社会資源との関りも,このような事故をなくすためには重要なのです。

生きがいを感じられる場を持っておく

みなさんには「生きがいだ」と思える場があるでしょうか。例えば,趣味に没頭することや,友人とランチに行くこと,近所の人と井戸端会議をすること,ボランティアすること,個人個人によって生きがいの場はさまざまあります。

しかし,長寿科学振興財団の調査において社会活動の状況を調べると,「何もしていない」という割合が高く,特に70歳以上のデータでは半数以上にものぼっています。ただ,そのような中で,社会的な活動をして良かったと思うことについての調査結果をみると,次のような内容の割合が多くなっています。

・新しい友人ができた
・地域に安心して生活するための繋がりができた
・社会に貢献していることで充実感が得られている

やはり,社会的な活動に取り組んで生きがいと感じられる場を持つことは,生き生きした生活に繋がる,とても重要な取り組みであるように感じます。

経済的な不安によって,カルチャーセンターなどの民間サービスを利用することをためらうようなことがあるかもしれません。しかし,自治体や大学などが行う学びの場を利用すれば,無料のものやかなり低料金で提供されているものも多くあります。
今では,スマートフォンを活用して,オンラインで参加できるようなサークル活動や教室,習い事もありますので,うまく活用するといいでしょう。

まとめ

高齢になると,どうしても病気や不調が現れるようになりますから,生活するうえでどうしても不安が大きくなります。その中でも,健康のまま生き生き生活するためには,この3つの取り組みを意識しておくことが大切です。

・健康維持や介護予防に取り組む
・社会との繋がりを持つ
・生きがいを感じられる場を持つ

誰もがいつまでも健康で生き生き生活したいと思っています。
そのためには,心と身体の健康を維持することが,とても大切になるのではないでしょうか。

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