人生100年時代に向かうための「体調管理術」
単に体重を減らそうとする危険性
私もそうですが,40歳を過ぎて中年を超えてくると普通に食事をしていても体重が増えてきます。「人は年齢を重ねると代謝が悪くなるからだ。」とテレビで著名なドクターもおっしゃっていました。
このような場合は,ご自身の体調を管理する必要があるでしょう。・・・あくまでも体調管理です。減量とかダイエットではありません。
ここでは100年時代の体調管理のヒントをお話ししたいと思います。
食事内容は大丈夫ですか?
特に,メタボから脱却したいという場合,まず食べ物に気を配ることが第一です。メタボリック症候群は,ダイエットなどとは違って,体重を落とすだけが目的ではありません。カロリー制限をすれば内容は問わないということはないのです。
解説:メタボリックシンドロームとは?
内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより,心臓病や脳卒中などになりやすい病態です。単に腹囲が大きいだけではメタボリックシンドロームにはあてはまりません。(厚生労働省e-ヘルスネット」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-01-001.html)
改めて食事の質を考えてみましょう?
雑穀を含む米やパンを意識して摂取し,精製済みの白米などを控えることで,炭水化物以外の栄養も確保できます。雑穀には豊富な食物繊維が含まれていますし,血糖値の上昇をゆるやかにし,コレステロールも調整します。メタボリック症候群の解消を目指すのであれば,食事の中で野菜や果物の占める割合を増やすことです。
野菜や果物には,血圧を改善するといわれるカリウムがたくさん含まれています。低カロリーで満腹感もあるので,空腹感をあまり感じずに体重を落とす事ができます。また,いわしやさばなどの青魚や白身の魚からのたんぱく質の摂取もいいでしょう。カロリー制限のためやコレステロール値の調整のため,動物性たんぱく質は赤身肉は控えるといいでしょう。
肉好きな人で,メタボリック症候群だと判断された人はいるでしょうが,食事でのたんぱく質源を魚にすることで,コンディションを大きく変えることができるようです。
まとめ:普段の心がけがなによりも大切
メタボの解消には,この他にも様々なポイントが存在します。全部を一度に行おうとすると難しいので,あくまでも体調を管理するという観点で,できることから段階的に徐々に体重を減らしてメタボを改善していくことが大切です。
以上のことから,普段の心がけが何より大切と言えそうですね。
一生付き合っていくあなた自身の身体です。無理をせず,体調が思わしくない場合はきちんと受診しましょう。